2009年7月 伊豆川奈 アジアン港宿 遊海月

   
 


プーケットではありません。ここは伊豆川奈、アジアン港宿 遊海月に泊まってきました。
なぜだか今「アジアン」がアツい!番外編、伊豆川奈の旅行記です。

せっかくの3連休なのでちょっと出かけてみようかなと、ネットで「まだ間に合う!明日空いている宿特集」みたいなページで見つけました。といっても実はこの宿に泊まるのは2度目なんです。前に泊まった時に好印象で、また泊まろうかと何度か宿のページをチェックしたりしていたのですが、いつ見ても週末は満室なのであきらめているうちに忘れていました。今回ネットの旅行ページで伊豆を検索したら1番に出てきて、思わずそのまま予約です。

渋滞と早起きを比べると早起きの方が楽なので、ちょっと早めに家を出発。
遠回りなんですが鎌倉を抜けて由比ケ浜から海沿いをひたすら走ります。由比ケ浜のタイの国旗を見て今年もリトルタイランドが健在なことを確認。そのまま進んで江ノ島、今年はここでもタイの国旗を発見。タイ料理屋台村と書いてあります。う〜ん今年は忙しいことになりそう。

朝とは言うもののいつものように湘南大橋から少し渋滞しますが西湘バイパスに入ってしまえばあとはスイスイ、お昼前には伊東の道の駅、マリンタウンに到着。

ここの道の駅は結構広くてインドネシア料理の店もあります。その他にもお寿司や御殿場高原ビールの店、泡盛の飲み比べができる店などあって、ドライバーにとっては生き地獄です。

続いては途中でゲットした無料クーポン情報誌「たびぞう」を頼りに「アジアン市場 UBUD」へ。店を見るまでは小さなアジアン雑貨屋かなにかと思っていたのですが、店に到着してみるとずいぶん立派な大きなお店。お店の名前は「UBUD」ですがバリ、ベトナム、タイ、ネパール、インドとアジアなら何でもありのお店です。レストランもあるのでランチも可。

お昼過ぎには宿に到着。でも、チェックインは3時からなので車だけ預けて、川奈の海に降りてみました。宿から海へは徒歩5分、ということになっていて、近道の地図をくれるのですが、途中に急な石段や人の家の庭先みたいなところを通ります。

 
 



 
 

川奈海水浴場はこじんまり。ビーチは砂ではなくて小さい粒の砂利です。天気が曇だったので海の感じは今一でしたが、水の透明度はなかなかできれいな海。ほのぼのです。

浜には海の家が2軒ほど。今日のランチは海岸から道を挟んで建っている「海女の小屋」。

 
 



釜飯が名物の店らしく、いろんな釜飯メニューがありますが、そんなにガッツリ食べたい訳ではないのでお刺身定食と川奈丼とビールを注文。

ここまで途中のインドネシア料理屋やUBUDでランチを取らなかったのはビールが飲めないから。海の見える窓際の座敷席で飲むビールは格別です。

 
 

 
 

左はお刺身、右は川奈丼。お魚おいしいです。ボリューム満点なので結局ガッツリ食べました。

食後は浜で海を眺めて3時まで時間調整。あいにくの天気ですが海をボーッと眺めるにはちょうどいい天気と気温。

さて、ぼちぼち時間です。宿への帰りは近道ではなく普通に帰ることにしたんですが、すごーく遠回りなうえ苔むした階段を延々上ることになってちょっと後悔。

宿に着いてさっそくチェックイン。部屋には「ぼらぼら」とか「ぺなん」とかアジアンな島の名前がついています(うん?ボラボラはアジアか?)。

 
 



いろいろな小物はアジアンを気取っているものの、もともとは純和風旅館なので無理矢理感はぬぐえませんが、一応アジアンテイスト。窓がアルミサッシで無ければもう少し盛り上がりそうですが仕方ないですね。

でも窓からは川奈の海を一望できてなかなか居心地のいい部屋です。

 

 
 


窓からの景色

 
 

 
 


部屋は全部で8部屋、貸し切り風呂が4つ。その他にお食事処とちょっとした売店、海側にはテラスがあります。
貸し切り風呂は無料で予約制、1回45分。予約方法は時間表の空いているところに名前を書き込むだけです。

一息ついたらさっそくお風呂。露天風呂からは川奈港がよく見えますが、川奈港からも露天風呂はよく見えそうです。そのため露天風呂にはすだれがかかっていて外からは見えなくなっているので、海を見るためにはブラインド越しに夕陽を眺めるボス(石原裕次郎)のような感じになります。

お風呂の後は、海を眺めつつ部屋ビール。部屋の冷蔵庫には日本のビールの他にもアジアンなビールも入っています。残念ながらビアチャンやシンハーはありません。

さて夕食。夕食はお食事処で。追加料金で部屋出しも可とのことですが、個人的には部屋出しより食事処が好みです。遊海月の食事処は照明が暗くしてあって、それぞれの席もすだれで仕切られているのでプライベート感があってちょっとムーディー。ちょっといい感じです。

以下、今日のお料理。詳しくはこちら。

 
 

 
 

前菜と今日のお刺身。

 
 

 
 

ほほ葉焼きはみそ味。スモークした鮪がおいしいサラダ。
この間に小さなグラスにお口直しのおくらとろろが出てきます。

 
 

 
 

メインのお肉はトマトソース。炊き込みナシゴレンにのっている卵が絶妙。

 
 

 
 

不思議な味わいの和風トムヤムクン。デザートはごまプリン。

 
 

 
 


料理はどれもおいしくいただきました。
我が家は酒飲みなので飲みだすと食べるのが遅いのですが、それでもちゃんとタイミングを見て料理は出てくるし、途中頼んだ冷酒は氷を敷いた竹の器で出てくるし。そんでもってデザートの後にお部屋でお夜食に、と焼きおにぎりまで持たせてくれます。
飲み残しの冷酒を部屋で飲むと言ったら、竹の器の氷を 新しくしてくれて、いたれりつくせりがうれしいです。

部屋に戻ると床の用意がされていて蚊帳まで下がっています。アジアンと言うより日本的な風情ですがなかなかいい感じ。テーブルの上にはメモがあって冷蔵庫に枇杷ゼリーが冷えてますとのこと。もちろんお土産の売り込みでもあるのですが気が利いています。

食後はいったん露天風呂へ。部屋数に比べてお風呂の数が十分あるので、予約無しでも大抵どこかは空いています。

お風呂の後は部屋で2次会。ふしぎ発見で南タイの暮らしを見ながら飲み残した冷酒を飲んで焼きおにぎりを食べて...

 

さて、二日目の朝、まずはもちろん朝風呂から。今回は露天ではなく内風呂のジャグジーにしてみましたが、窓からは川奈の海を一望できます。露天風呂のようなすだれではなくガラス窓なので露天より外がよく見えます(もちろん外からもよく見えていることでしょう)。
朝からブクブクとジャグジーを満喫した後は朝ご飯。
朝は中華粥です。

 
 

 
 


スティックサラダに焼き魚に冷や奴なんて出された日には朝から飲みたくなってしまいそうですがメインはお粥です。鰹だしベースの白湯スープという複合技のスープのお粥はなかなかおいしい。朝から完食です。

部屋で2度寝なんかした後、10時頃にチェックアウト。なかなかいいお宿でした。

帰りも渋滞するといやなのであちこち寄らずに帰ります。近くの石舟庵と言う和菓子屋で抹茶のロールケーキを買って伊豆高原方面へ南下。目的地は「バリ風不思議な癒し処 かえる家」ここもアジアン雑貨の店らしい。

カエルの家もUBUD同様、思っていたより立派な店でアジアン雑貨や食材の他、伊豆のお土産なんかが売っています。レストランもあってトムヤムクンやグリーンカレーも食べられるし、そんでカラオケボックスも併設されていたりします。店内をブ〜ラブラしたものの何も買わずに終了。帰りは伊豆スカイライン経由で一気に熱海峠に出てターンパイクへ。そのまま西湘バイパスまではよかったのですが、その後135号線がメチャ混み。賑わう江ノ島、由比ケ浜を横目に行きと同じく鎌倉経由で帰宅。

さて、ただの温泉旅行のはずが、なんだかアジアンな旅となりました。伊東マリンタウンのインドネシア料理店、雑貨屋のUBUD、かえる家など、今、川奈はアジアンがアツい!

遊海月は外観こそおんぼろチックですがなかなか居心地がいい宿です。料理はおいしいしサービスもよし。
また行きたいです。