番外編 BACK NEXT
2013年9月
三日目 ポジターノ
ポジターノ コンカドォロ 朝は曇り。今のところ雨は降っていない。
でも、空は今にも泣き出しそうな天気。
ポジターノ コンカドォロ 朝食。内容は昨日とほぼ同じ。
今日もカプチーノを注文して、デニッシュやら甘系のパンの朝食。
ミックスジュースがおいしい。
食べ終わって部屋に帰る頃、ぽつぽつ雨が降り出しました。
今日はラヴェッロに遠征に出かける予定なんですが、ローマの休日を気取ってレンタスクーターを借りるつもりで国際免許も用意して来たのに、あいにくの雨。さっき降り出した雨は今のところ一旦上がって小康状態ですが、今日の天気は一日ぐずぐずしそうな気配なので、レンタスクーターは断念してバスで行くことに。
ちなみにレンタスクーターはホテルで手配すると一人乗り一台が€65で、二人乗りで一台が€130。一台なのに二人乗りだからって、そのまま2倍になるのは納得がいかない。ネットで探すと二人で€80ぐらいからあるようですが。
ポジターノ ホテルから最寄りのバス停は、ホテルを出てくねくねと坂道を上ったところにあるキェーザ・ヌォーヴァ(Chiesa Nuova)。途中振り返るとポジターノの街がよく見えます。
景色を眺めたり写真を撮ったり、ミニマートを発見したりしながら歩いて、やっとSITAのバス停の看板を発見。思ったより遠かった。
バス停の前には少し店があって、レストランもあります。タバッキでバスの一日券を買って並んでいると、日本人から声をかけられました。これからバスでソレントに移動とのこと。こちらがアマルフィ方面に行くと言うと、逆だ!と言って慌てて反対車線のバス停へ。
しばらくすると先に逆のソレント行きのバスが来たのですが、バスは既に満員。並んでいた人の半分しか乗れません。先ほどの方々も次のバスを待っています。
ポジターノ滞在の後、ナポリへの移動手段としてソレントまでバスというのも選択肢に考えていましたが、大きなスーツケースを持って、この激混みのバスに乗るのはちょっと厳しそうなので、やはりフェリーで移動になりそうです。
ここのバス停のところには交通整理の人がいて、無線でやり取りしながらバスが来ると一般の車を止めてバスを通したりしています。きっと交通整理の係の人がいないと、立ち往生とかしちゃうんでしょう。
ポジターノ そろそろバスの時間と言うところで、係の人が一般車を止めているなと思ったら、アマルフィ行きのバスが到着。時間ぴったりとは行きませんが、まあまあ時間通り。
こちらのバスはそんなに混んでなくて、昨日みたいなつらい思いもすること無く45分ほどでアマルフィに到着。途中結構雨が降っていたけれど、アマルフィのバスターミナルに着く頃にはちょうど上がってくれました。
さて、ラヴェッロ行きのバスがどこから出発するかを探さなければなりません。ネットでの事前調査によると「屋根のあるところ」とのこと。見回すと確かに海を向いて左側に屋根付きのところがあり、人が溜まっています。とりあえず行ってみましょう。
特にここがラヴェッロ行きという表示がある訳ではないけれど、それっぽい表記はあり。周りにいた人に聞いてみたところ、ここでいいみたい。
しばらくするとラヴェッロ行きのバスが到着。もっと混むかと思いましたが、なんとか座れました。座れればバスも快適。海沿いを東に進んで、途中から山を登ります。窓の景色は日本の田舎の山道と大して変わらない。
登りきったらラヴェッロ到着。バスを降りてトンネルを抜けてしばらく進むとドゥオモ広場です。
ラヴェッロ
目の前に広がるのは映画のセットのようなきれいな街。
まずは、ガイド本にも出ているヴィラ・チンブローネへ。
途中の路地には、ポジターノやアマルフィ同様、お土産屋さんなんかが軒を連ねますが、件数は少ないです。
ラヴェッロ ラヴェッロ
ガイド本ではラヴェッロと言えばヴィラ・チンブローネと言う扱いなのにも関わらず、街内に表示が少ない。地図とデジカメの電子コンパスをたよりに細い路地を進みます。途中でヨーロッパ系の老婦人に道を聞かれて、チンブローネはたぶんこっちと、進行方向を指差したら、老紳士と何やら相談した後に逆の方向に 歩いて行きました。信用されていないのですね。
途中に畑があったりするような田舎の路地をしばらく歩くと、ようやくそれらしき建物を発見。
入口を入ってチケットを購入(€7)。
藤棚を潜ってまっすぐ進むと、その先にはケレスの神殿。凛々しい姿の彫像が迎えてくれます。
ラヴェッロ ラヴェッロ
ラヴェッロ さらに進むと「無限のテラス」。
ちょっと天気は今イチですが、眺めは抜群。
広い園内のあちこちには芸術っぽいものが点在していて、入り口でもらう地図の順番通りに進むと一通り見られる仕組み。敷地は結構広いです。ここにきて昨日の階段、坂道の筋肉痛で歩くのがつらい。
ラヴェッロ ヴィラ・チンブローネを出てドゥオモ広場に戻ってきました。ちょうどお昼の時間なので広場のテラス席でランチ中の人も沢山いるのですが、風が強い。あちこちでバタンとかドカンとか、いろんなものが倒れたり飛んだりするほどの風の中でランチを食べるのは、罰ゲームのよう。
ちゃんと屋根のあるところで食事をしたいよねと、街を歩いてレストランを探します。いくつか良さそうなところもあったけど、お昼時なので行列だったりして探しあぐねていたところ、メインからちょっと外れたところに良さげなリストランテを発見。
ラヴェッロ お店の名前は「フィッリ・ディ・パパ」(Figli di Papa)。地球の歩き方にも載ってました。「由緒ある邸宅を改装したレストラン」とのこと。
入り口のメニューに「LIGHT MENU €15」と言うのがあって、サラダが付いてパスタとメインが選べるセットメニュー。ミネラルウォーターも付いてくる。
ラヴェッロ 庭が自慢のリストランテらしいのですが、迷わず中の席へ。天井の高い白壁の部屋には、昔のポジターノのモノクロ写真が飾られています。
LIGHT MENUと決めて入ったものの念のためメニューを眺めていると、隣の席の欧米人から「日本人か?」と声をかけられて「日本人だよ」と答えると、なんだかとてもうれしそう。オーストラリアから来たとのことで日本が大好きらしい。少し会話をして和やかなムードではあるけれど人見知りタイプの我が家としては少し 落ち着かない。
さて、オーダー。結局やっぱりLIGHT MENUを注文。
パスタは、
シャラティエッリ・ソレント風(Scialatielli alla Sorrentina)
カンネッローニ(Cannelloni)
メインは、
仔牛肉の薄切りレモン味(Scaloppina al Limone)
鶏胸肉のセージ風味(Sage flavoured chicken breast)
それぞれを一つずつ注文して、シェアして食べると言おうとしたら「わかってるよ、わかってるよ。二人でシェアするんだろ」と先に言われてしまいました。たぶん日本人はみんなこうやって注文するのでしょう。
それとハウスワインをデカンタで注文。
ラヴェッロ ラヴェッロ
最初にサラダが来て、しばらくしてパスタ。
シャラティエッリ・ソレント風はシンプルなトマト味のパスタ。モッツァレラチーズ入り。
カンネッローニはチーズと挽き肉をパスタで巻いたもの。ちょっと飽きる。
ラヴェッロ ラヴェッロ
続いてメイン。
仔牛肉の薄切りレモン味は、ちょっと肉肉しくて今イチ。
鶏胸肉のセージ風味はばっちり。これが一番おいしかったです。
ゆっくり食事をした後は、いったんドゥオモ広場に戻って、次はヴィラ・ルーフォロ(Villa Rufolo)へ。
ラヴェッロ ラヴェッロ
ラヴェッロ こちらもきれいな庭に芸術っぽいものが点在していますが、ヴィラ・チンブローネほど広くはない。
ハイライトは海に向かって崖にせり出したステージ。ひと休みしようと客席の濡れていないシートを選んで、よっこらしょと座ってみたら、水が滲み出してきてお尻がビショビショ。皆さん、雨上がりのシートに注意です。
ラヴェッロは小さい街。見所はそろそろ見尽くしたので、アマルフィに戻ります。
タクシー運転手と交渉して、相乗りでタクシーに乗り込んで行くイタリア人達を横目に、なかなか来ないバスを待って並んでいると、列には行きにも見かけた人たちが多数。
帰りも、さほど混雑すること無くバスは出発。5時頃、アマルフィに到着。
アマルフィ ANDREA PANSA アマルフィには昨日も来たし、特に用事はないですが、せっかくなのでちょっと買い物。
ANDREA PANSAでArancia con cioccolatoを購入。その他、お土産屋さんでレモン味のアーモンドチョコとか、小さいリモンチェッロとかも。
そしてこの後、昨日大変な思いをしたアマルフィからポジターノのバスに乗らなければなりません。
バス乗り場に行ってみると、相変わらず、いや、昨日にも増して混沌とした状態。昨日は運良く2本目のバスに乗れたけれど、今回はどうなるか予想もつきません。
一日券を買ったので、できればバスで帰りたいところですが、混雑を避けてあえてフェリーで帰ろうと港に行ってみたら、海が荒れていてポジターノ行きのフェリーは欠航中。ショック!
と言うわけで、バスターミナルに戻ってバスを待ちます。バスはどこに来るかわからないので、道を渡ってバスターミナルを正面に見る位置に移動して、バスの行き先を逐一チェック。そうしている間にも人はどんどん増えて来て、このままではバスを見つけて道路を渡っていたんでは間に合わない気もして来て、やっぱりターミナルに戻って人ごみにまぎれます。
バスは次々来るけれど、ソレント方面はなかなか来ない。
そうこうしているうちにソレント行きのバスがようやく到着。幸運にもバスの入り口近くにいることができたので、乗れるかもしれません。
降りる人が終わると、みんな一気に乗り込むのですが、そもそも列や順番があるわけではないので、それはひどい状態です。怒号飛び交う中、けが人が出てもおかしくないほどの混乱ぶりで、さながら、生存者のバスに群がるゾンビの群れのような状態。なんとかバスに乗り込んで窓越しに外を見ても、ゾンビ達の混乱ぶ りは相変わらず。社内は社内でラッシュアワーの山手線状態です。
多くの生存者を見捨てて発車したバスは、昨日と同じで狭い崖沿いの道をグイグイ攻めて、なんとかポジターノに到着。今日はちゃんと正しいバス停で降りることができました。
バス停からホテルへ向かう坂道が、筋肉痛の足に辛い。
途中のミニマートでビールとワイン(€8.5)購入。ワインはAmalfiとラベルに書いてあるのを選びました。
ポジターノ コンカドォロ 部屋のベランダでお疲れさまビール。
天気は今イチだったけど、なんとか雨に降られずに済んだことに乾杯。
ポジターノ コンカドォロ 夕方から少しずつ雲が切れて、夜にはきれいな月がでていました。そういえば今日は中秋の名月。
ポジターノ コンカドォロ すっかり夜になってもベランダでマッタリしていたら、遠くの空に花火が。
方角的にはプライアーノの方かな。
9時半、そろそろディナーに出かけましょう。
今日はホテルを出てすぐのところにあるパジテア通り沿いのイル・フォルニッロ(Il FORNILLO)へ。
イル・フォルニッロ
イル・フォルニッロ 元気のいいマンマに中のテーブルを案内してもらって席に着きます。
ガラス越しに外のテーブルのおじさんがやけに近くて、外を見ようとするとおじさんの背中ビューですが、店内はいい雰囲気。
イル・フォルニッロ ブッファーラのカプレーゼ(€12)とアンチョビのマリネ(€10)、海老のリモーネ味のリゾット(€16)を注文。
ハウスワインの白をオーダーしたらデカンタではなくボトル(€18)が出て来て、ラベルを見たら今日ミニマートで買ったのと同じでした。
料理を待っている間、店の前に3人組の楽団がやってきて、テラスの席でイタリアっぽい曲の演奏を始めました。クラリネットとアコーディオンとベースと言う編成で、ウッドベースなんかグルングルン回しちゃったりして演奏はなかなかのものですが、こういうのちょっと苦手です。
ひとしきり演奏すると、今度は屋内に入って来て再び演奏を開始。できればそっとしておいて欲しい。
演奏が終わるとCDを片手に帽子を手に持って、CDの売り込みとチップの要求。
周りの客を見てみるとみんな反応は今イチ。あなたさっきは陽気に歌っていたじゃん!的な人も目が合わないようにうつむいてたりします。リーダーっぽい人はさっきまでいい笑顔でしたが、実入りが少なかったためか、一転険しい表情で店を出て行きました。
イル・フォルニッロ イル・フォルニッロ
イル・フォルニッロ さて、運ばれて来た料理はどれもばっちり。
特にリゾットはレモン味がさわやかで、他では味わったことの無い味。
食後にはリモンチェッロのサービス。濃い、甘い。
お勘定を済ませて帰り際、陽気なお店のおばちゃんに「ボナノッテは日本語でなんて言うの?」と聞かれたので「おやすみなさい」と答えてお店を後に。
それにしても昨日も今日もよく歩きました。激しい筋肉痛で、立ったり座ったりするときは足がプルプルして生まれたての子やぎのようです。今日も疲れた...
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