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2011年9月
オストゥーニ
今日の朝は雨こそ降っていないけれどどんよりと曇り空。
今日は移動日。朝食を済ませ早々にチェックアウト。 ただ、お迎えの車は1時に手配してあるので、スーツケースをホテルに預けて、午前中は観光に。出かける頃には天気もよくなってきて青空もみえます。
ネットで下調べした情報によると、近くに魚屋がやっているレストランが有るらしい。今日のランチはぜひそこに行きたいので、まずは下見に出かけます。地図を見ると、昨日の公園の近くのようなので、まずは公園方面へ。
オストゥーニ PESCHERIA IL DELFINO 昨日は気づかなかったのですが、公園のすぐ近くにそれらしきお店を発見。お店の名前は、PESCHERIA IL DELFINO。屈強な男達がせわしなく出入りしている所を見ると、この時間、魚屋としては営業しているようですが、店の前にテーブルと椅子があるもののレストランとしては営業していない様子。
店に入って聞いてみたところ、レストランは12時からだよ、とのことなので、それまでの時間は旧市街で時間をつぶすことに。
昨日さんざん歩いたので旧市街はすでに見慣れた風景。それでもお土産屋さんなんかをひやかしながらうろうろしているのはそれなりに楽しい。
カテドラーレの前の広場でジェラートタイム。今日はリモーネ。
オストゥーニ オストゥーニ
オストゥーニ 12時にはまだもう少し時間があるけれど、いいかげん歩き疲れたので公園まで戻ってベンチに座って一休み。
時間を有効利用するために、いったん魚屋に行ってメニューの写真を撮ってきました。店が開くまでの時間、メニューを眺めてあらかじめオーダーを決めておく作戦です。
オストゥーニ PESCHERIA IL DELFINO MENU GIORNO、今日のおすすめは...
RISO PATATE E COZZEは、ポテトとムール貝入りのリゾット(たぶん)。バーリ風というやつか?
FRITURA DI PESCEはシーフードのフライ、ARROST DI PESCEは炭焼き、たぶん。
CRUDITE OLI MAREはカルパッチョ的なものか?
PANINI CON POLPOは、たこ入りパニーニだな。

今回の旅のために自作で準備してきた、「レストランのオーダーで使いそうなイタリア語集」が役立ちました。
待ちきれずに12時ちょっと前にお店に行ってみると、すでに席についているお客さんがいるじゃないですか。
注文の方法とか段取りは全くわからないですがとりあえず店に入ってみます。
ちなみに魚屋の店内はこんな感じで普通に魚屋さん。 写真ではわかりにくいですが左はイカとかたことか。右は魚とかエビとか。
オストゥーニ PESCHERIA IL DELFINO オストゥーニ PESCHERIA IL DELFINO
中にいた長靴にゴムのエプロン姿の魚屋のお兄さんにオーダーの方法を聞いてみたところ、このお兄さんに注文すればいいらしい。ただし、お兄さんは少し英語がわかるものの基本はイタリア語なので、ここからは主に身振り手振りのコミュニケーション。ここから先のやり取りは、実際は身振り手振りだったところに台詞をあてたような感じになってます。
いろいろ気になるメニューはあるものの、1時にはホテルに戻らなければならないので、ややこしそうなメニューは避けてFRITURA DI PESCEのみ注文。すると、魚の売り場を指差して「どれにする?」と聞いてくるので「おすすめはありますか?」(これはオリジナル版「レストランのオーダーで使いそうなイタリア語集」を活用)とカタカナイタリア語で言ってみたら通じたようで、小振りのイカやエビをワッシと手づかみしてザルに入れてくれます。「もっとか?」と聞くので「もっとだ!」と答えるとさらにワッシワッシとザルに入れてくれて「もっとか?」と聞くので「これでいい」と答えた時にはけっこうな量になっていたけれど、まあいっか。
ビールとか有るのかなぁと話していたら「ビールか?」と聞いてきてくれたので、ビールを2本注文。料金を払おうとすると「後でだ」と言うので外の席について料理を待ちます。
店の入り口にお皿とかナイフ、フォークとかが置いてあって、持ってきてくれるのか、自分で持ってくるのかとドキドキしましたが、ビールと一緒にいろいろ持ってきてくれました。ビールの後しばらくして出てきたのが右下のFRITURA DI PESCE。
オストゥーニ PESCHERIA IL DELFINO オストゥーニ PESCHERIA IL DELFINO
写真では実際のサイズがわかりにくいですが、結構ボリュームが有ります。味は絶品!レモンをたっぷり搾って食べるととってもおいしい。お勘定は〆て18.5ユーロ。
ホテルに戻ったのは出発予定の15分前。お迎えが来るまでホテルのロビーで待機。ついでにホテルの写真を何枚か撮影。
オストゥーニ・パレス(Ostuni Palace) オストゥーニ・パレス(Ostuni Palace)
1時をちょっと過ぎたところでお迎えのタクシーが到着。ドライバーのアントニオは長髪で筋肉ムキムキ、いかにもアントニオという風貌。
見渡す限り一面にオリーブ畑が続く道を150キロでぶっ飛ばして、50分で次の目的地に到着。
次の目的地は、バロックの街、レッチェ。
レッチェ
オストゥーニやマテーラが田舎の観光地といった風情だったのに対してレッチェは都会の雰囲気で人も車も多いです。
今日の宿はレッチェの旧市街の真ん中でヴィットリオ・エマヌエーレ通り沿いにあるPALAZZO ROLLOというB&B。交通量の多い大通りから路地に入って、石畳の道をくねくねと曲がって車が止まった場所は、宿というよりは大きなお屋敷の前。
レッチェ PALAZZO ROLLO アントニオがドアのインターホンで何やら話すと、大きな門が開いて中からTシャツに短パン姿のお兄さんが登場。この時間は休憩時間だからこんな格好なんだよ、というお兄さんに鍵を貰って部屋へ向かいます。
レッチェ PALAZZO ROLLO 鍵は四つ。まずはさっきの大きな門にある通用門の鍵。次は建物に入るための鉄柵の鍵、次は階段からフロアに入る鍵、もう一つが部屋の鍵。
さて、今回の部屋は訳あってスイート。元々は普通の部屋のはずだったのですが、部屋の空きがなくて同じ値段でスイートにアップグレードしてもらっちゃいました。
背の高いドアを入ると、ドーム状の天井からはゴージャスなシャンデリア、広い部屋にはおしゃれなダイニングセットと年季の入ったソファ。
レッチェ PALAZZO ROLLO レッチェ PALAZZO ROLLO
レッチェ PALAZZO ROLLO レッチェ PALAZZO ROLLO
そしてバルコニーを出てみると眼下にはヴィットリオ・エマヌエーレ通り。
レッチェ PALAZZO ROLLO レッチェ PALAZZO ROLLO
バスルームも広い。写真はバスタブと洗面が写っていますが、シャワーブースも別に有ります。
そしてキッチンも完備。
レッチェ PALAZZO ROLLO レッチェ PALAZZO ROLLO
レッチェ PALAZZO ROLLO バスタブの横にはバスローブを着たヘッドレスのマネキン人形。わかっていても見る度にドキッとするのでやめて欲しい。
レッチェ PALAZZO ROLLO 屋上はちょっとした庭になっていて、レッチェの街を一望。そんなに素晴らしい景色と言うわけではないけれど、ベンチもあるので、ここでぼんやり街を眺めるのもいいかも。
レッチェ PALAZZO ROLLO 一息ついたら街へ繰り出しましょう。ホテルを左に出てサントロンツォ広場を目指します。この時間、店が昼休みの時間だからか、通りを行き交う人も少ない感じ。
広場に行く途中でツーリストインフォメーションを見つけたので、地図と明日の列車の時刻表を入手。
レッチェ サントロンツォ広場 サントロンツォ広場に到着してみると、大きなテントやステージが組まれていて、何かのイベントの準備中。チーズやサラミの物販とか、でっかい鍋の大きな厨房も設置されていて、日本で言えば芋煮会とかそんな感じか?
レッチェ サントロンツォ広場 レッチェ サントロンツォ広場
レッチェ サントロンツォ広場 広場の横には円形闘技場。
その後は行き当たりばったりで教会を見学。
さすが南イタリアのフィレンツェとも呼ばれるバロック建築の街、建物の装飾が素晴らしい。
レッチェ サントロンツォ広場 レッチェ サントロンツォ広場
レッチェ サントロンツォ広場 歩き疲れたのでジェラート屋でレモンソーダを買ってしばし休憩。このレモンソーダ、すっぱくておいしい。
ホテルに戻って夜まで一休み。
ベッドの上でだらだらしながら、ネットで今日の夜のレストラン探し。めぼしいレストランはインフォメーションで貰った地図に印を付けて、準備完了。
通り沿いの店々も4時にはオープンして、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを行き交う人が増えたせいか、部屋の中にいても外が賑やかな感じが伝わってきます。街はどんな塩梅かなとバルコニーの扉を開けると、街行く人の喧噪が音の洪水のよう流れ込んで来て、眼下には大勢の人達が石畳の道を行き来しているのが見えます。
さて、我が家もそろそろ出かけましょう。
レッチェ まずはホテルを出て左、サントロンツォ広場方面へ。
道の両側にはお土産さんやレストランの他に普通に靴とか洋服のお店が並んでいて、観光地というよりは地元の商店街的な感じ。
レッチェ サントロンツォ広場 広場に出てみると、昼間準備していたイベントで大勢の人だかり。大きな鍋はパスタでした。バンド演奏はまだやってなくて、9時からJAZZバンドが出演するらしい。特産品の販売とかもあるものの、イベントそのものは何か政治的なもののようで、別なステージでは偉そうなおじさんがなんかしゃべってたりもしています。
レッチェ レ・イドメネオ 印を付けた地図を頼りにレッチェの旧市街を歩いてまわって、チェックしてきたレストランを見つけたり見つけなかったりなんですが、今イチぐっと来るところが無かったので、今日のところは地球の歩き方に出ていたレ・イドメネオというリストランテへ。ヴィットリオ・エマヌエーレ通りに戻って西に進んで、ホテルを通り過ぎてジュゼッペ・リベルティーニ通り沿い。

左が店の入り口。庶民的な感じのお店。
レッチェ レ・イドメネオ 店内ではなく店の前のオープンエアのテーブルを選んで席に着きます。レッチェの街並みを眺めながら食事ができるのはいいけれど、普通に人が往来するところなので、ちょっと落ち着かなくもある。
レッチェ レ・イドメネオ まずは飲み物、メニューにあるスプマンテを注文したところ、「グラスかデカンタか?」と聞かれたので「ボトルじゃないの?」と思ったら、生ビールのようにスプマンテのサーバーがあるそうです。もちろんデカンタで注文(5ユーロ)。
料理の注文は、グリーンサラダ(INSALATA VERDE 4ユーロ)、シーフードの前菜盛り(ANTIPASTO DI MARE 11ユーロ)、それとサルシッチャ(SALSICCIA ARROSTO 8ユーロ)とポルペッテ(PORPETTE AL SUGO 8ユーロ)。
レッチェ レ・イドメネオ レッチェ レ・イドメネオ
レッチェ レ・イドメネオ レッチェ レ・イドメネオ
グリーンサラダは思いっきりグリーンサラダでレタスのみ。シーフードの前菜盛りはまあまあかな。ポルペッテは普通のミートボールなんですが、なかなかおいしくてボリューム満点。全部食べると当分ミートボールが見たくなくなる量。今日のヒットはサルシッチャ。レストランのおかげというよりソーセージ屋のおかげですが美味しいです。
シチリア産のロゼワイン(11ユーロ)を追加して〆て51ユーロ。
レッチェ 左は夜のドゥオーモ。
ライトアップされていてきれいです。 
レッチェ PALAZZO ROLLO ホテルの部屋の真下にジェラート屋があって、帰りがけにコーヒー味のジェラートを購入。部屋に戻ってデザートタイム。
バスタブにお湯を張って、日本から持参のバブを入れて、ゆっくりお風呂に浸かって、横のマネキンにビクッとして...
明日はちょっと早起きをして列車で出かけるつもりなので今日のところは早めに就寝。
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