2007年8月 |
六日目 |
朝、窓の外は雨が降ったり上がったりのぐずついた天気。ボーッとした頭は、熱のピークを過ぎたものの風邪の諸症状が全開です。薬屋さんが開いたら速攻で風邪薬を買いに行こうと決めて、しばし部屋でぐったり。 |
種類は多くはありませんが、グリーンカレーまであって、なかなか充実しています。日本人的には朝からグリーンカレーかよっ!という気もしますが、うちの相方は、しっかり食べてたっけ... |
熱、寒け、咳、のどの痛み、関節痛などなど、鼻詰まり以外の風邪の諸症状は一通りフルスロットル。ただ幸いなことに外は雨。もしこれで今日がいい天気だったら、こんなに無念なことはありませんが、雨なら部屋で過ごすのも仕方ありません。それにしてもこんな南の島でこんな目にあうとは。 買い物はカロンサークルにあるミニショップ兼薬屋で。前回パトンの薬局でクラゲの薬を買った時はちゃんと薬剤師みたいな人がいて、いろいろ話を聞いてくれて薬を選んでくれたのですが、ここはどうでしょう。薬売り場で、あれ、誰もいないかな、と思ったらカウンター越しにむっくりと店員の女性が姿を現しました。 |
指さし会話帳で予習してきた症状を伝えてみたところ、左の薬を選んでくれました。 左の銀色は解熱剤、右の黄色いのが風邪薬、上の箱はせき止めドロップです。日本で風邪をひいて薬をもらう時、症状が改善しても飲み続けろと言われますが、ここでは症状が改善したら飲むのは止めるよう言われました。それほどに強力な薬なのかとちょっと心配になりましたが、今の自分にはそれくらい強い薬の方がありがたい。 |
幻覚のような悪夢にうなされながらも深い眠りについて次に目が覚めた時、自分でも本当にビックリしたのでが、あれほどにひどかった熱がすっかり下がって、頭痛も無くて頭はすっきりで、ほんの数時間前までの辛さがウソのようです。タイの薬恐るべしです。 午後も外は結局雨のまま。きっと神様が私に休息をとるようにと今日は雨にしてくれたのでしょう。この日にプーケットにいらした方、私のせいで雨になってごめんなさい。 夕方頃には、昨日からの病状がウソのように元気になってしまいました。人間、元気があれば何でもできる、ということで、今日の夕飯はカタのイタリアン、カパニーナに行くことにしました。外は相変わらずの土砂降り。相変わらずベルデスクには傘がなく、仕方がないのでホテルのプールタオルをかぶって出かけます。ホテルの前で客待ちしているトゥクトゥクに値段を聞いたところカタまでは150Bとの事。即決でトゥクトゥクに乗り込みました。そういえば、トゥクトゥクの運チャンと車の窓越しにカタまでの値段の話をしている時、欧米の夫婦に後ろから話しかけられて、値段交渉されてしまいました。あのー、私はトゥクトゥクの運転手仲間ではないのですが... イタリアンのカパニーナはカタヤイビーチの南端、シュガーパームホテルがあるエリアでプーケットカタリゾートホテルの前です(カタビーチホテルの前ではないので注意)。いつも混んでるお店ですが今日はオフシーズンに雨のせいかお客さんは少ないです。 |
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だいぶ具合は良くなっているものの、やっぱり出かけたりすると疲れます。
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七日目 |
朝食の前にビーチまで散歩に出てみました。 久々のカロンビーチ。カロンビーチは水平線が素敵です。コーラル島で唯一物足りなかったのがこれなんです。コーラル島では前がプーケット本島なので水平線は見えないんです。昨日からの雨もあって海はそんなにキレイでは無いけれど、やっぱりカロンはいい。 散歩の後はレストランへ。あまり食欲が無いので野菜炒めやカレーとご飯をほんの少しずつお皿に取っていただきました。普段の旅なら絶対にしないことなのですが、少し物足りなかったのでココア味のシリアルにミルクを掛けて食べてみました。日本でもコーンフレークとかほとんど食べないですが、弱った体にはとてもおいしい。ちょっと元気になりました。 食後、部屋に帰る途中にホテル内で寄り道です。ホテルの一番奥、プールの先に見えるのはまさしく卓球台。 |
間口が狭くて奥に長ーいホテルの客室棟を奥に奥にと進んで突き当たると、プレイルームがあります。ジムと卓球台、ビリヤード台にレトロなサッカーゲームなんかありました。しばし卓球で汗を流しましたが、うらやましそうに見ているちびっ子達の視線に負けて15分ほどで終了。部屋に戻ります。 |
車は海沿いの道を北上して、急な坂道の峠を越えてパトンの南に到着します。パトンでの停車はパトンメルリンとロイヤルパラダイスホテルの前。まずはパトンメルリンに寄って、一人下ろした後、ビーチ沿いの道に出て ロイヤルパラダイスホテルへ向かいます。ビーチ沿いの道を走る車から外を眺めると、カロンのオフシーズンの、あの閑散とした感じとはうらはらに、相変わらずパトンは賑わっています。 ロイヤルパラダイスの前で車を降りて、ジャンセイロン方面に歩きます。大きめの通りに出ると、道は車でいっぱいで排気ガスもすごくて、街は汚いし臭いし、これぞアジアって感じです。やっぱり自分は静かなところがいいかな、としみじみ思うものの、この猥雑な感じになんとなくワクワク感をおぼえるのも事実です。それもこれもあわせてプーケットの魅力ということでしょうか。 ジャンセイロンでは迷わず奥のカルフールへ。いつもそうなのですが、結局タイのお菓子などを買って帰っても、今一つうけも良くないので、日本でも売っている普通のお菓子なんだけど、タイ語の書いてあるものをお土産に選びました。今回はオレオのタイ語版と「すもう」ブランドのビスケット。ビスケットの方は、ディズニーのライセンスを受けているかは怪しいネズミのイラスト入りです。 買い物の後は地下のフードコートでランチ。ここも他と同じくキャッシャーで前払いしてカードをもらって、各お店でカードで支払う方式。まずは300Bチャージしてもらって、お店を物色します。お店を右から左まで順番に眺めてみて、定番メニューは揃っている感じですが、種類は少なめに感じます。今日のところはカオパットプー(カニチャーハン
50B)とバーミーの汁ソバ(50B)を注文。それにシンハーの生(70B)。 |
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ホテルに帰ったものの、まだ時間も早いので、部屋で本を読んだり卓球をしたりホテル暮らしを満喫。今日の夕飯の作戦会議の結果、やっぱりここは行っとかないと、ということで、昨日に引き続きカタまで遠征して、ロブスター&プラウンに行くことにしました。風邪の方は時折発作のように咳が出るもののそれ以外はいたって元気。今日はトゥクトゥクを使わず、まずは歩けるところまで行ってみることにして徒歩でホテルを出発し南へと向かいます。 以前にプーリンリゾートからカタセンターまで歩いた実績があることと、カロンからカタにかけては何度も来ていて見慣れているせいか歩いていても距離はあんまり苦になりません。ビーチ沿いを「こんな店あったっけ?」とか「あの店が無くなってる!」といいながらブラブラ歩いているうちに気がつけばカロンビーチの南端、マリーナプーケットの辺りまで到着。カタセンターを過ぎてクラブメッドの裏側に差し掛かると、ここからは当分、夜は真っ暗で何も無い区間が続くので、ここが一番の難所です。でもここまで来ればゴールは間近。しばらくすると遠くにカタの街の明かりも見えてきます。出発から歩くこと50分、ロブスター&プラウンに到着です。 残念ながら、いつも元気に「サバイディーマイ?」と声を掛けてくれた柔道の野村似のスタッフは今日は見かけませんが、何人かは見覚えの有る顔もあります。まずはいつものビアチャン・ヤイを注文。料理はロックロブスターのテルミドール(メニューではグルメと書いてあります)380Bとソール(舌平目)のバターソース(250B)。それぞれ付け合わせはポテトとカオパットにしてもらいました。 |
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帰りは昨日と同じくトゥクトゥクでホテルに帰ります。昨日今日とゆっくり過ごせたので、風邪はだいぶ良くなりました。心残りは、カロンビーチだけです。ビーチパラソルの下で灼熱の太陽を避けながら本を片手にビアチャン、というのがカロンでの正しい過ごし方だと思っていますので、このまま帰るわけにはいきません。 明日は晴れることを祈りつつ、今日も早めの就寝です。
続く...
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2007年8月 |