プーケット旅行記番外編
〜アルベロベッロ、マテーラ、アマルフィ、カプリ、ナポリを巡る南イタリアの旅

 

2009年10月

   
   
 


イタリアに行ってきました。
ここ数年、毎年2回のプーケット通いを続けていたのですが、実は毎回プーケットに行こうと決めていた訳ではないんです。
次はどうしよっか?
たまにはバリとかハワイとかは?グアムなんて近くていいかもよ。
でも、たまにはビーチじゃないところにも行きたいよね。
そうねぇ。でもアメリカに行きたいところはないしヨーロッパは高いよ。
じゃあやっぱりプーケットかな。
という感じでプーケット行きを決めていたのですが、ついにイタリア旅行決行です。

 
  準備
 


今回の旅はイタリアのくるぶし辺りを東から西へ横断。ローマ経由でバーリに入って、アルベロベッロ、マテーラ、アマルフィ、カプリ、ナポリを回ります。当初は一つの街に連泊して、そこから日帰りでいろいろ出掛ければいいかと思っていろいろ調べてみたのですが、今一いい旅程が組めなくて。そんなときに見つけたのが今回のツアー。ツアーと言っても航空券とホテルと最初の移動が付いているだけで途中のバスやフェリーは自力で移動です。移動の多い日程ですが長い移動は途中のマテーラ〜アマルフィぐらいで、それ以外はそんなに移動に時間が取られないところも気に入りました。心配事はイタリア語なんて全然分からないことですが、旅行会社でバスやフェリーの時間とか乗り方とか丁寧にアドバイスしてくれたのでなんとかなりそうです。
航空会社はアリタリア。ネットで見る限り評判は悪いですがイタリアに行くならやっぱりイタリアの会社がいいですよね。でも実際に アリタリアの機体に乗るのは帰りのみ。行きはJALの共同運行便です。
指差し会話帳と地球の歩き方を買って、CLIEにイタリア語辞書を仕込んで、Google Earthで街を確認して...
準備完了、いざ出発。

 
  成田 〜 バーリ 〜 アルベロベッロ
 


前回の旅行で味をしめて今回も成田に前泊。今回は成田エクセルホテル東急。旅の前泊には十分すぎるホテルですが朝食は前回の成田ビューホテルの勝ち。

駐車場に車を置き去りにしてホテルのバスで空港へ。アリタリアは第1ターミナルですが今回はJALの共同運行便なので第2ターミナルでバスを降ります。早々にチェックインしてゲートへ。
飛行機は定時で出発して順調にローマ・フィウミチーノ空港に到着です。Transferの表示に沿って進んで途中のモニターでゲートを確認。ターミナルCからバーリ行きが出るターミナルAは意外と遠い。
途中イミグレーションっぽいゲートがあるのですが、パスポートを見せるだけで素通り。
バーリに到着するのが午後9時45分の予定でそこから今日の宿泊地アルベロベッロまでは車で1時間ほどかかるので、本当はここらで夕食を食べておきたかったのですが時間の余裕が無くて断念。
ここからはAIR ONEの機材でバーリへ。

1時間ほどでバーリに到着。と、ここまでは順調な旅だったのですがここで大きなトラブル発生です。
待てど暮らせど荷物が出てきません。
ターンテーブルにはスーツケースがたくさん回っていますが、まわりには荷物待ちの人が多数。奥からおじさんが出て来て何か言うのを聞いた客達は、ぞろぞろと当たり前のようにLOST&FOUNDへ向かいます。きっとコンテナごと積み間違えられたのでしょう。ネットでアリタリアを調べたとき、LOST BAGGAGEが多いと書いてあったのですがまさか自分の荷物が出てこないとは!

結局手続きを終えて外に出たのは11時半。辛抱強く待っていてくれたお迎えのドライバーと合流してアルベロベッロへ。外は真っ暗でどこを走っているかさっぱり分かりませんが、気がつけば小さな街に到着。 三角帽子みたいな屋根の街と聞いていたけど夜なのでよく見えません。ここだよと言われて車を降りて最初の宿、旧市街リモーネ・モンティ地区内にあるピエトラディモーラ(Pietra Dimora)に。時間は既に深夜0時半です。PietraDimoraはいわゆるB&Bというやつで3部屋のみのこじんまりとしたお宿。今日は遅いのでと、鍵を渡されて簡単な説明だけを聞いて部屋に入ります。

 
 

 
 

 
 


鍵は2つ。部屋の鍵と宿の鍵。夜は誰もいなくなるので外出時は部屋の鍵だけでなく入り口の鍵も必ずかけるようにとのこと。
部屋に入ってほっと一息、といいたいところですが荷物がありません。夕食も食べそびれたけど、この時間開いているところも無さそうだしそんな元気もありません。とりあえずシャワーをあびて、明日に備えて靴下とパンツを洗って今日のところは就寝です。

 
  アルベロベッロ 二日目 (ホテル:ピエトラディモーラ [ PietraDimora ])
 


6時43分、教会の鐘で起床。
部屋の外ではごそごそ物音が。朝食の準備かな。
半乾きのパンツと靴下をドライヤーで乾かして7時半に朝食へ。

 
 





 
 


昨日残業させてしまったDanielaが笑顔でお出迎え。
コーヒーはカプチーノをお願いして席に着きます。朝食はクロワッサンとパンとフルーツとヨーグルトといった簡単なモノ。
食後は昨日できなかったチェックインを済ませて作戦会議。

スーツケースは心配だけど観光しない訳にも行かないし。Danielaによれば近くにある現地の旅行代理店Trulli & Naturaに日本人スタッフもいるとのことなので、まずはそこに行ってみることに。

 
 


出掛ける前に日本の旅行会社にメールで事情を伝えたところすぐに返事が返って来て、日本人スタッフは現在不在だがTrulli & Naturaの代表のアレッサンドロ氏が力になってくれるはず、ということでDanielaに場所を教えてもらっていざ出発。旅行会社は市庁舎前のポポロ広場を右に曲がってナポリ銀行の先です。
何も看板が出ていないドア越しに中をのぞくとアレッサンドロ氏が出迎えてくれました。
着くなり「Lost baggageですね?ちょっと待ってて」と日本語で。日本の旅行会社経由でちゃんと情報が伝わっているようです。今回何が心配かと言うと、明日にはマテーラへ、明後日にはアマルフィへ移動なので、スーツケースが見つかったとしてもちゃんとホテルに届けられるかどうかです。あらためて事情を説明したところ「これからいろいろ連絡をしてみるので夕方6時にもう一度来て」ということで、今日はこのまま観光へ。昨日と同じ服で。

まずは市庁舎を北に。突き当たりにあるサンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ教会へ。
続いてその先にあるトゥルッロ・ソヴラーノ。

 
 





 
 



その後は旧市街に戻ってサンタントニオ教会を目指します。

まだ時間が早いせいか日帰り観光の団体さんもいないので、静かな街をゆっくり観光することができます。

途中、お土産や前にいたおばあちゃんが「アルベロベッロと白川郷は姉妹都市でわたしゃ何度も日本に行ったことがあるんだよ。とにかく見ていっておくれよ」と言うのでお土産屋さんも散策。
中で写真を見せられましたがおばあちゃんはほんとに何度も日本に行っている人でした。

 
 





 
 



アルベロベッロの街は狭いので2〜3時間もあれば一回りできてしまいます。

ここで一旦ホテルに戻ったらうれしいニュースが!
スーツケースが見つかって明日マテーラのホテルに届くとのこと。
みなさんいろいろ有り難うございました!

安心したらお腹が減ってきたのでランチへ行くことに。

左の写真はホテルの入り口。

 
 



ランチのレストランはサンタントニオ教会の突き当たりを右(坂を降りる方)に行った左手、Trullo Del Conte。お店の場所は分かりにくいですが「MENU TRISTICO 14.00ユーロ」と書いたボードが目印。

 
 



ボードのツーリストメニューはPrimoとSecondoが一品ずつにサラダとコーヒーと飲み物が付いて14ユーロ。
左のメニューの上三つがPrimo、下三つがSecondoで好きなものを一つずつ選びます。正直イタリア語のメニューはさっぱりわからないので適当にカバテッリとオレッキエッテ、Spiedino mistoとScottata grana e rucolaをそれぞれ注文。
ワインは安いハウスワインをカラフェ(4ユーロ)で注文。

 
 


 
 


お店はこんな感じで欧米人観光客でいっぱいです。右のはプチトマトのフォカッチャ。

 
 





 
 





 
 


出てきた料理が思っていたものかと言うと若干予想とは違うところもありましたが、それなりにおいしくいただいて、合計33ユーロ。

食後は街をふらふら散策してホテルに戻ります。さすがにちょっと歩き疲れたのでホテルのテラスでまったりすることに。
ホテルの中庭に出ると階段があってそこを登ると屋上テラスがあります。実はこのテラスからの眺めが抜群で、ここからトゥルッリの街を眺めて感じる「私は今どこで何をしているのだろう...」という非現実感が楽しい。
ホテルの向かいにある店でワインを買って、デッキチェアに寝転んでボーッとするのはオツなもんです。

 
 



 
 


夕方、DanielaからスーツケースはOKの連絡はもらったものの念のためTrulli & Naturaへ。約束の6時に訪ねてみたものの事務所は閉まっていて誰もいません。ちょっとぶらぶらして時間をつぶして再度訪れてみると今度は電気がついています。
アレッサンドロ氏にお礼を言って事務所を出た後、ホテルに帰る途中の店で部屋飲みのビールを購入。部屋に冷蔵庫は無いですが宿の台所に大きい冷蔵庫があるのでそこを使わせてもらいます。

 
 



さて部屋に戻ったら時差ぼけか、安心して気が抜けたのか、猛烈な睡魔に襲われて、ちょっと昼寝、いや夕寝。

目が覚めるともう9時過ぎ。でも昼をガッツリ食べて、その後ワインを飲んで寝ていただけなのでお腹が減りません。夜の街をちょっと散歩してみましたが軽く食事のできそうな店が見つけられなくて、バールも数件開いていましたが今一ピンと来なかったので、ホテルの近くでリストランテ/ピッツェリアの看板を出している店でピザをお持ち帰りで買って帰ることに。

 

 
 





 
 

ホテルを出てすぐ左上にある、というか部屋の風呂の窓の正面にあるIl Trullo Anticoでピザ・マルゲリータとビールをお持ち帰りで購入。「持ち帰りできる?」と聞いたら「もちろんできるよ」って感じだった割には渡されたピザのふたがアルミホイルだったところをみるとあんまりお持ち帰りはやってないみたいね。

部屋に戻ってシャワーを浴びて、ちょっとさめたピザの夕食。イタリアまで来て部屋でピザっていうのもどうかとも思いますが、これも旅の醍醐味と言うことで。

さて、しょっぱなからLost Baggageで波乱の幕開けとなりましたが、なんとか荷物も明日には受け取れそうだしホッと一息です。
明日は洞窟住居サッシの街、マテーラに向かいます 。

おっと今日も靴下とパンツを洗わなきゃ。今日はシャツもね。

 
 

2009年10月

   
 

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