プーケット旅行記番外編
〜アルベロベッロ、マテーラ、アマルフィ、カプリ、ナポリを巡る南イタリアの旅

 

2009年10月

   
  マテーラ 〜 アマルフィ(ホテル:ラ・ブッソーラ [La Bussola])
 


時差ぼけのせいか、朝方に何度も目を覚ましては寝てを繰り返し、6時に起床。
夜はまだ明けきっていなくて、
白みだした空と照明が残る街は幻想的です。

 


 


今日は8時半には出発なので、早々に荷造りをして朝食に。

 
 

 
 


カプチーノを飲みながらクロワッサンの朝食。ハムとかチーズとかフルーツとか。右の黄色いのは卵焼き。

8時半、チェックアウトを済ませお迎えのドライバーと合流してフェランディーナ(Ferrandina)駅を目指します。

40分ほどで着いたのは何にも無いところにぽつんとある田舎の駅。ドライバーとはここでお別れ。ここからは自力でバスを乗り継いでアマルフィを目指すことになります。まずは、ここフェランディーナ駅からサレルノへ向かい、そこからアマルフィ行きのバスに乗ります。
駅前のちょっと広くなったところに降ろされて、いえ、置き去りにされてと言うのが正直な気持ちです。
駅には小さなバールが1件あるだけで駅員がいる訳でもなく、時刻表や表示がある訳でも無く、他に乗客も居ず。
旅行会社の話ではここからバスと聞いていたのに、さっきのドライバーは列車だって言うし...

 
 



左は駅の建物。

たよりはバールの店員のお姉さんだけです。
バールに入ってチケットを見せて「列車にはどうやって乗るの?」と聞いてみたところ「列車は無いよ、バスだよ」とのこと。「バスはどこで待てばいいの?」と聞くと車を降ろされた広場を指差します。バスの時間を教えてもらって、水を2本買って外でバスを待つことに。
と、その前に「そこの黄色い箱にチケットを」と言われたのでチケットを差し込むとチケットに日付と時間が刻印されました。

 
 



外で待つといっても、一体どこにバスが来るのか、とウロウロしてやっと見つけました。電柱の小さな看板にSITAの文字が。どうやらこれがバス停のようです。

バスが来るまではまだ30分以上あります。ベンチに座ってぼんやりしていると、バスが一台入ってきました。時間は早いけどこれかな?と思ってバスに近づこうとするとバールの窓からさっきのお姉さんが「それは違うよっ!」教えてくれました。

 
 

10時、ほぼ定刻で1台の大型バスが到着。
横っ腹の荷物入れにスーツケースを放り込んでバスに乗車。運転手に「サレルノ行きか?」と訪ねたら力強くうなずいてくれたので一安心。

途中、何カ所かの駅や停留所を経由して1時半頃にサレルノ駅に到着。
さて、ここからアマルフィ行きのバスに乗り換えるのですが、バス停の場所もさることながら、チケットの売り場もわかりません。売店のおじさんに聞いてみたところ「アマルフィ行きのチケットは俺じゃなくて隣だよ」と教えてくれました。隣は観光案内所みたいなところですが、ここでチケットが買えるようです。
カウンターで行き先を告げてチケット購入。一人3ユーロ。「バス停は?」と聞くと、駅前のロータリーを指差して「すぐ来るよ」とのこと。事前にネットで調べた情報では、駅前ではなく海側に少し歩いたところの道路沿いとなっていましたが、駅前から出るんですね。

駅前はロータリーになっていて、行き先ごとに番号が振られたバス停が並んでいます。
横断歩道を渡って、アマルフィ行きは何番かときょろきょろしていると、ちょうどAMALFIと書いたバスが入ってきました。グッドタイミング!
スーツケースをごろごろ引いていると運転手が身振りで「こっち側に入れろ!」と言ってくるので、
バスの横っ腹を自分で開けてスーツケースを収納。バスに乗り込むとすぐ出発です。バスに乗ったらチケットに打刻するのをお忘れなく。

まあまあ混雑していますが、とりあえずみんな着席できる程度の混み具合。走り出してすぐに次のバス停なんですが、どうもネットで調べたバス停はここのようです。そしてこのバス停から人が大勢乗ってきてあっと言う間に超満員。学生さんや買い物帰りらしい人たちも多いので、このバスは普通に街の足として使われているんですね。

サレルノの街を抜けてバスは海沿いの道を走ります。やっとすれ違えるような細い道をクラクションを鳴らしながらバスは暴走。海側(左)の席からは海や港が眺められます。途中いくつかの観光地を横切って、いよいよアマルフィに到着です。


 
  アマルフィ(ホテル:ラ・ブッソーラ[La Bussola])
 


バスは港の前のバスターミナルに到着。さすが観光地だけあって、大型バスが何台も並んでいます。
バスを降りてホテルへ。今日のホテルはラ・ブッソーラ(La Bussola)、港から歩いてすぐの場所です。

 



 



事前に地図とGoogle Earthで場所を確認していたので迷うこと無くホテルに向かいます。
海沿いにちょっと進んでSITA社のバス整備場を過ぎるとホテルが。

ホテルに入ってチェックイン。
部屋は3階(日本だと4階)。
部屋はシンプルで必要最小限ですが、窓からの景色はすばらしい。

 

 
 

 
 


バスの旅でお疲れ気味ですがグズグズしているわけには行きません。さっそく街に出掛けましょう。

まずは港まで戻ってフェリーの時間を確認。明日はフェリーでポジターノまで日帰り観光の予定なんです。
9時20分のフェリーを確認して、さあいよいよアマルフィ観光です。

 
 



まずは海の門をくぐって街の中に入ります。
門を抜けるとドゥオモ広場。目の前の大きな階段の先にはドゥオモ、左にはお店が並ぶメインストリートが続きます。

 
 

 
 


観光と言いつつまずは腹ごしらえ。当初の計画ではサレルノでランチしてからバスに乗るつもりだったんですが、あまりにもすんなりバスが来てしまったのでランチはパスしてバスに乗ってしまったんです 。というわけで腹ぺこです。
広場にはパラソルとテーブルを並べた由緒正しそうなバールがたくさんありますが、どれも結構混んでます。広場からメインストリートに入ってすぐ右側の、新しくて由緒は無さそうですがちょっと洒落たバールに入ってみました。

料理はガラスのショーケースの中から選びますが、お昼もとっくに過ぎているのであまり料理がありません。
残り物の中からオリーブと野菜のアンチョビ味(勝手に名付けました。正式名称は不明です)とブロッコリーの葉とひき肉の...を注文。店内に席を取って、飲み物をオーダー。ビールって感じでもないしワインって感じでもないしでスプマンテ(発泡性のワイン)を注文。

 
 

 
 

 
 


料理もおいしかったですがスプマンテがこれまたうまい!
スプマンテが16ユーロで料理が一皿4ユーロ。

食後は、メインストリートを奥へ奥へと進みます。
メインストリートにはレストランやお土産屋がひしめいていますが、ちょっと路地を入ると普通に民家だったり、ちょっと隠れ家っぽい店があったりするので迷子も楽しいアマルフィです。

お土産屋さんにはレモンにちなんだいろんなものが並んでいます。
左はレモン石けん、右はリモンチェッロ。

 
 

 
 


どんどん進むとお店も無くなってきて、さらに進むと左手に手漉き紙資料館(Museo della Carta)。
手漉き紙体験は有料で時間もかかりそうだったのでショップだけ見て引き返します。

左下の写真、まだまだ普通に現役です。
右の写真はメインストリートの途中の脇道。

 
 





 
 


戻ってくる途中でマーケットを発見。
お土産用にキャンディと部屋飲み用の酒やジュースを購入。
ホテルの部屋の冷蔵庫に小瓶のカンパリソーダが入っていて、あまりにおいしそうだったので10本パックを買ってしまいました。

 
 


近場は一通り歩いたのでいったんホテルに戻ります。今日は移動が長かったので少しお疲れ気味です。
ホテルに戻ってゴロゴロしたり、また散歩に出たり。部屋のベランダから海を眺めながらビールを飲んで、ホテルの前を行き交う人の人生を勝手に想像したりしているうちに、とっぷり夜。ディナーへ出掛けます。

ガイド本に出ていたイル・テアトロというリストランテを目指したものの、お休みなのか開いてません。と言う訳で第2希望のイル・ターリへ。メインストリート沿いにあるレストランで、着いた時はほぼ満員でしたが運良く待たずに席に着けました。

 
 



さて注文、アンティパストから生ハムメロン。それとSaracen Fantasyというのを注文。シーフード盛り合わせ的な感じ。
プリモは飛ばしてセコンドからはムール貝、それとなんだかよくわからないままにAnchovies with Provola grilled on Lemon leavesというのを注文。
それと昼にハマったスプマンテを注文。

 
 



 
 



 
 


どれもおいしくいただきましたがチャンピオンはSaracen Fantasyに入っていたマテ貝かな。
帰り道にジェラートを買い食いすることにしてデザートはパス。エスプレッソをいただいてお勘定。
しめて60ユーロ。

 
 


帰り道、海の門を入ってすぐにあるジェラート屋さんでレモンとココナッツのジェラートを購入。
食べ食べホテルへ帰ります。

さすがはアマルフィ。
レモンのジェラートがうまい!

 
 


ホテルに戻ってシャワー。
ここのシャワーブースは身動きが取れないぐらい狭いです。大柄な欧米人はどうするんだろう。

さて、今日はなんとかアマルフィにたどり着くことができました。フェランディーナ駅に降ろされた時はどうなることかと思いましたが。
当初はサレルノからアマルフィの移動はフェリーにしようと思って、事前にメールで現地の船会社に問い合わせをして時間を教えてもらっていたのですが、ちょうどいい時間の船がなくて結局バスで移動。そのバスも事前調査とは違って駅前からの出発でしたがタイミングよく乗り継ぐことができました。ちなみにバスに乗る時は海側の席がおすすめです。

アマルフィは、歴史だったりリゾートだったり、観光地だったり普通の暮らしだったり、イタリアだったりイスラムだったり、海だったり山だったり...いろんなモノがごちゃまぜになった不思議なところでした。でも一つショックなことが。テレビの旅番組なんかで出てくるアマルフィ海岸の映像はアマルフィではなくポジターノなんですね。

というわけで、明日はフェリーでポジターノへ向かいます。

 
 

2009年10月

   
 

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